Sided-figure love ~4つの恋~


屋上に着いた。

うちの中学では屋上で告白すると、成功すると言うジンクスがあった。

そんな事を考えていると、瞳が口を開いた。

「座れば…。」
冷たい口調。これが本当の瞳…。
あたしは瞳の向かいに座る。

「あんた、今どんな気持ち?」
『えっ?』
意味が分からなかった。

「だから、拓也よ…。」
『あたしは別に…。』
「嘘。顔に書いてある。」
冷静な瞳。

『ねぇ、本当のことを言って。拓也とキスしてないでしょう?』
「えぇ、嘘よ。」

あっさり言う。ふふんっと瞳は笑って見せた。
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