あめだま (完)
  本当につらいんです・・。 
 
 「あめたべたいなーぁ。
  雲があめにみえるー!」
 
  そんなことをいって屋上にねてる
  私をみて笑ってるやつがいる。
  誰だ!

 「誰!笑ってるの!?」
 
  振り返ると留絆先輩だった。
 
 「あっ!留絆先輩・・・。なんで
  ここにいるんですか?」
 「ん?流星がさ・・・。」

  バンッ
  ドアが開いた音。

 「いた星奈ちゃん!授業始まる・・・」
 
  私達の姿をみた瞬間、彼の
  動きがとまった。

 「ごめん・・・。じゃました。」

  流星は、屋上を出て行った。

 「あの?流星くん・・・。」
 「あいつ。星奈のことがすきなんだよ。
  女の話なんかしないくせに
  星奈の話はしたり。
  あいつ、わかりやすいから・・・。」
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