あめだま (完)
 「大丈夫だよ!全然よゆ~♪」

  明るくふるまって見せた。

 「ウソつけ・・・。」

  私は、流星にひっぱられて、
  保健室うをでた。
  風希が・・・。

 「ちょっと・・。ねぇ!流星くん?」
 「風希ちゃんのことが気になるの?」

  なんでバレちゃうんだろ?
  わかりやすいのかな?

 「それは・・・、」
 「俺、この前風希ちゃんに告白
  された。あんときは、マジびっくり
  した。でも、好きな子がいたから
  フッた。」

  なんか、私が傷ついた。
  私がいたからこんなことになったの
  かな・・・。

 「星奈ちゃん。あめたべれないんでしょ。」

  思い出しちゃった。
  あめが食べれないこと。
  今の私は、あめが食べれないことが
  一番つらい・・・。

 「うん・・・。あめたべたい・・・。」
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