あめだま (完)
「・・・・・・・」
流星と留絆先輩って、兄弟でも
なにかが、違う。
雰囲気?
「どうした?」
「え!?あ、あの、流星くんと留絆先輩って、
なにかがちがうなぁーと思って。」
「そう?たぶん雰囲気だよ。
兄貴は、頭良いし高校卒業したら、
大学いって、医者めざしてるし。」
「・・・すごい・・・」
「すごいよな!でも、俺には何も
とりえないんだ。」
うそついてるの?
それとも、自分のことわかってないの?
「そんな事ないよ!流星くんは
人気者だし、運動できるし、私なんかと
比べたらすごい人だよ!
私憧れてるもん!」
「マジ・・・マジうれしいわ!」
彼は、そう言って、笑顔を見せた。
やんちゃな所。優しい所。意地悪な所。
彼に会って笑ったり、泣いたり。