あめだま (完)
第2章

~隠れていた恋心~



 「おはよ風希!」

  風希はこっちを見た。
  私は、風希の顔を見てびっくりした。

 「・・・おはよ・・・」
 「どうしたのその顔?」

  風希は顔を隠した。
 
 「星奈。私・・振られた・・・。
  流星くん、好きな人・・・
  いるんだって」
 「え??」

  私はふとあの日の言葉を思いだした。

 「俺、風希ちゃんに告白された。」
 
  じゃ、あの日保健室で・・・。

 「流星くんと星奈ってできてるの?」
 「・・・ううん。できてないよ!」
 「うそ…!本当?」
 「うん」

  風希は、ほっとした顔をした。
  なんだろ?モヤモヤする・・・。

 「じゃ、ずっと泣いてたの?」
 「あはは・・・。私、ひきずっちゃって・・・。」
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