あめだま (完)
「ふぅー。やれやれ、ここまで
しないと気がつかなかったのか?
ねぇ、留絆。」
「あぁ。流星と星奈、うまくいって
くれるといいな・・・。」
「うん。」
――――――――恋は人を変える。
私は、本当に、変わったのかな?
「流星くん?」
屋上に1人すわる彼。
彼は、こっちをみるとすぐ、顔を
伏せた。
「どうしたの?」
「・・・・」
彼は、返事をしなかった。
「流星くん?」
すると、彼はそっと、口をあけた。
「・・・俺、沖縄にいくことになった。
親が離婚して、俺は父さんの実家に
いくんだ・・・。」
「どうしてそんなこと・・・」
やっと、自分の気持ちがととのった
私は、パニックになった。