あめだま (完)
「ああ!わかってる!」
涙をこらえた。
その涙は夜全部、涙が
かれるまで流した。
次々でてくる涙は、とめられ
なくて枕が濡れてしまっても
涙はとまらなかった。
―――次の日
「星奈~はよ~!・・・わ!!」
風紀は、私の顔を見るなり
びっくりしていた。
「どうしたの?目がぱんぱんに
腫れてるよ。・・・。」
「そう?きのせいだよ!」
私は、明るくふるまった。
でも、風希は、優しい声で
たずねてきた。
「流星くんのこと?大丈夫かくさないで…。
私、恋人できたし!
だから、かくさないで話してみて。」
私の目には、涙がたまっていた。
いかにもおちてしまいそうな涙。