あめだま (完)

 「あのね・・・」

  私は、風希に全部はなした。

 「そうか・・・。つらいよね。
  くるしいよね。大丈夫・・。
  泣いてもいんだよ・・。」

  優しい声。お母さんみたいな
  優しさ。そんな風希を
  傷つけて・・・。
  
  ごめんなさい。

  つらさを風希にぶつけて・・。

  ごめんなさい。
 
 「ありがと、風希!スッキリした!」
 「な~に、おたがいさま!」
 「ねぇ、流星くんいつ転校するの?」
 「え!?私にきかないで、自分で
  きいてきなよ!」
 
 「う、うん」

  ありがと風希。いってきます!
  この言葉を素直にいえなくて
  ごめんなさい。
  でも、ゆるしてください。

 「流星くん、流星くん!」
 「ん、どうした?」
 「あのさ、いつあっち行っちゃうの?」
 「一週間後。」

  一週間・・・。短い。
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