あめだま (完)
----次の日   
 
 「おはよ~」
 「あっ、おはよう!」
 いつものように、風希と登校していると、
 昨日会った人がいた。

 「あれ~?あの人昨日の?」
 私は風希にたずねた。
 「ん~?うん!あの人だ!」

 彼を見つめる風希に私は、声をかけた。

 「あれれ?もしかして・・・好きとか?」
 すると、みるみるうちに顔が、
 赤くなっていく。
 読めたぞ!

 「風希ちゃん!顔が真っ赤だぞー!」
 「うっ、うるさい!!」
 

   彼に恋をしている風希の姿は、
   甘いあめだまのようだった。

< 3 / 46 >

この作品をシェア

pagetop