あめだま (完)
第3章

~唯一の希望~


  流星がいなくなって、1カ月。
  静かな空気・・・。
  冷たい風・・・。

  もうそろそろ冬です。

 「星奈。今日寒くない?」

 「あはは!しょうがないよ。
  私は、髪が短いからもっと
  寒いよ!」

  教室は、すごく寒かった。
  
  流星・・・。

  そっちは、沖縄だから
  温かいかな?

 「流星くんの事が気になる?」

 「へ?えっ・・・と・・・。
  ・・う・・・ん・・。」

  なんで緊張してるんだろ?

 「緊張しすぎ!ほら、あめ食べて!」

 「あ・・ありがと!」

  私は、風希からもらったあめを
  口に入れた。

  甘い・・・。
  おいしい・・・。
  でも。
  しょっぱい・・・。
< 31 / 46 >

この作品をシェア

pagetop