あめだま (完)
第3章
~唯一の希望~
流星がいなくなって、1カ月。
静かな空気・・・。
冷たい風・・・。
もうそろそろ冬です。
「星奈。今日寒くない?」
「あはは!しょうがないよ。
私は、髪が短いからもっと
寒いよ!」
教室は、すごく寒かった。
流星・・・。
そっちは、沖縄だから
温かいかな?
「流星くんの事が気になる?」
「へ?えっ・・・と・・・。
・・う・・・ん・・。」
なんで緊張してるんだろ?
「緊張しすぎ!ほら、あめ食べて!」
「あ・・ありがと!」
私は、風希からもらったあめを
口に入れた。
甘い・・・。
おいしい・・・。
でも。
しょっぱい・・・。