あめだま (完)
―――――――3ヶ月後
「卒業生、入場」
もう卒業式。
笑麻先輩も留絆先輩とも
最後の日。
ずっと一緒にやってきた生徒会。
今度は私が、生徒会長を
引き継ぎたい。
「卒業生の別れの言葉。先崎 笑麻。」
「はい。」
笑麻先輩が舞台にのぼる。
「みなさん、今まで、ありがとう
ございました。私は、1、2年の頃
先輩という方々に助けられ育ちました。
しかし今年の4月から3月までの1年間
私達が、先輩として頑張ってきました。
来年の4月からは2年生が3年生となり
1年生が2年生となり1年生には新しい
子たちが入学してきます。新3年生は
その子たちをひっぱっててください。」
笑麻先輩が別れの言葉を言っている時
の目は、とてもきれいだった。