あめだま (完)

 流星と出会った中2の春。

 方がぶつかって寝むそうな
 顔をしてたからあめを渡したんだ。

 あめをとうして出会った関係。

 あめを通して出来た恋。

 これはあめの神様のおかげなんだ。

 「あの日からもう3年なんだね。
  入学式に私がハンカチひろった
  じゃぁん!
  そんときの星奈の姿、
  おもしろかった!」

 「へ?どんな姿??」

 「おどおどして、目がうるうるで、
  緊張してんのバレバレで、
  手がふるえてたし、、私を
  怖がってるし。」

 「だって、私、転校してきたから…。
  誰が誰だかわからなくて…。」

  あの日は、本当にわからなかった。

  こんないい学校だなんて、ちっとも
  わからなかった。

 「じゃあ、よかったね!この中学校に
  きて。流星くんに恋できたじゃぁん!」
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