あめだま （完）

　　でも風希は返事をしない。
　「この子は、沢・・。」
　「沢神風希です！」
　　風希は、声をあげた。　
　　私は、風希にやればできるじゃあん
　　と目で伝えた。　
　「星奈ちゃんと風希ちゃん。二人とも
　　めずらしい名前だね。」　
　「そう？」　
　「うん。」　
　　
　　流星。あなたもすごくめずらしい
　　名前だよ。　

　「風希！私、生徒会の集まり
　　だから先いくね！♪」

　　私は、いそいでこの場を去った。
　
　「星奈ちゃんって生徒会役員なの？」
　「え、うん。書記なんだよ。」
　「へぇー。」
　
　　初めて会ったこの出会い。
　　流星。流星っていう言葉はなにが
　　あっても忘れなさそうな気が
　　する。　
　　だって、風希の初恋の人だから
　　初めて話せた男子だから。