あめだま (完)
  今日は、これでおしまい。
  もっと話せたらいいのに・・・。
  そう思いながら、帰っていると。

 「ねぇ、星奈ちゃん。あの人が 
  好きなの?」
 「うん。そうな・・・。え!!!?」
  
  振り返ったら、流星がいた。
 
 「なんだ。流星くんか・・。」
 「なんだって、なんだよ!」
 「だって、声が似てたから・・・。」
 
  流星は笑いはじめた。
  
 「な・・なに!?」
 「だってあの人、俺の兄貴だぞ!」
 「えっ!?うそ!!」
 「本当~♪」

  おどろいて次の言葉が出ない。
  私の頭はパニック状態。
  流星と留絆先輩は兄弟だったのだ。

 「なぁなぁ、俺と兄貴どっちが
  かっこいい?」
 「そんなの決まってるじゃぁん!
  留絆先輩だって!」
 
  すると、彼はショックを受けたのか、
  しゃがみこんでしまった。
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