この恋が終わる瞬間を
おもしろくてしっかり者の千鶴を、私は心から尊敬してる。

ひっこみじあんだった私に、根気強く話しかけてやさしくしてくれたのは千鶴だけだった。

千鶴のおかげで、私は周りの子たちとも話せるようになった。

本当に自慢の親友だ。


…それと同時に、千鶴がうらやましいと思ってしまう。

どんなところにも、すぐに溶け込んでいける人当たりの良さ…。

だから、静司や春樹ともすぐに仲良くなってしまった。


『静司と春樹の幼馴染は私だったのに』…なんて、子どもじみた嫉妬なんかする気はない。

でも、少しだけ胸がきゅってなる…千鶴と春樹が話していると。


「じゃあさ、一緒に一問一答やろうよ」

今日は一時間目から自習。

やることがなくなると、千鶴は寝てしまうから…一緒に勉強しよう、と誘ってみる。

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