この恋が終わる瞬間を
「春樹君もイイとは思うけどー、やっぱり静司君よね! かっこいいし、頭良いし、やさしいし! ねぇ、千鶴?」
黙ってかばんの中身をあけていた千鶴は、笑って肩をすくめる。
「そうだね、静司のほうが『王子様』って感じ?」
「そうそう、そうなのよー。春樹君もイイオトコではあるんだけどねー、やっぱり女の子は王子様に憧れるよね」
…そんなものなのかな。
(よくわかんないけど)
私、お姫様願望がないのかもしれない。
静司は確かにかっこいいけど、静司を『王子様』って呼んで憧れてる女の子の気持ち…よくわかんないや。
昔から静司と一緒にいるせいなのかな。
(あ、ぜいたくって言われそう)
黙ってかばんの中身をあけていた千鶴は、笑って肩をすくめる。
「そうだね、静司のほうが『王子様』って感じ?」
「そうそう、そうなのよー。春樹君もイイオトコではあるんだけどねー、やっぱり女の子は王子様に憧れるよね」
…そんなものなのかな。
(よくわかんないけど)
私、お姫様願望がないのかもしれない。
静司は確かにかっこいいけど、静司を『王子様』って呼んで憧れてる女の子の気持ち…よくわかんないや。
昔から静司と一緒にいるせいなのかな。
(あ、ぜいたくって言われそう)