この恋が終わる瞬間を
帰宅部の私達は、三年になってから自然と放課後の教室に集まるようになった。

一応みんな勉強はするけど、同じくらいムダ話もする。

今日も大学の話や授業の話をしながら、下校時間ギリギリまで私達は教室にいた。


自転車通学の私は、門を出たら三人と別れる。

幼馴染みって、私にはいないから憧れるな…。

さやかと仲良くなったのも、高校に入ってからだし。



「あ、今日は俺こっち。本屋行くわ」

ハルキが言った。

本屋は私の家の方にある。

「そう?」

「じゃあここで」

さやかと静司はそろって手を振る。


…お似合いじゃん。

身長差とか理想…私はデカイからダメだな。

誠司の隣には並べない。
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