この恋が終わる瞬間を
ハルキに言われてから気が付いた。

―…ううん、頭ではわかってた。

それでもそんなことを考えてしまったのは…静司と同じ大学ならいいのにって思ってたから…?



私は「そうだよね」と、かろうじて言った。



三人は幼馴染みだから、信頼や絆がある。

お互いのこともよくわかってるんだ。


私は、そんな彼らの間に割り込んで行くことはできないから。

だから静司への思いは、誰にも言っちゃいけない。
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