君との約束

「――さん?神桐さんっ!!!!」

「――――っ!!……なに。」


ヤバッ。トリップしちゃってた……。
…お願いだから、なにも聞かないで―――!!!!


「…大丈夫??」

「…うん。」

「…そっかッ。じゃあ帰ろう?」

「…うん。」



…なにも聞かないの?
……どうして?


「…なにも聞かないの?」

「…だって人にはいいたくない事情とかあるでしょ??」

「………」


すごい。この人わかってるんだ……。ただのお調子者かと思ってたのに。ちゃんと、気遣いができるんだ…。



「帰ろうかっ」

「…うん。」

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