30年後も…
好き。
記念日に会って数日してから、アキラが逢いに来てくれた。

始めてアキラが、私の家にきた。

ーピンポーンー

「はーい。入ってね。」

「お邪魔します。」

アキラはよそよそしくしている。

「もうすぐでお鍋できるから、座って待っててね。」

「うーん。俺が座る所ないね。」

私の家にはソファーがない。

「ごめんね。その辺に座ってて。」

「忘れ物したから、取ってくる。」

そう言って、アキラは家を出た。

ドアの前で何かしている。

「何してるの?」

「ん?なんでもない。」

何か見えた。

「何それ?」

「見えた?」

アキラは照れながら、何か大きいものを持って入ってきた。

「それって?ソファーじゃないよね?」

「うん?そうだよ。」

「ほんとに?」

「俺が座る所なかったから。」

前に私の家にソファーが無い事を話していた。

アキラって凄いな。

毎回思う。

「自分で運べるギリギリの買ってきた。」

「アキラらしい。」

記念日の気持ちが嘘かのよう。

私達は笑っている。

アキラはある物を見せてくれた。

それはブログ。

アキラは出会った日から今日まで、アキラの気持ちをブログにつづっていたものだった。

涙が出て止まらなかった。

こんな事しててくれたんだ。

出会って付き合うかもわからない。

1ヶ月間の出来事、アキラの心境が書いてあった。

ー最高のプレゼントだよ。ありがとう。−

記念日以来、私達はいつも通りの生活を送っていた。

週に2回逢うのも変わってない。

メールも電話も毎日している。

変わった事。

記念日で気づいた気持ち。

本当に惚れているとゆう事。

素直に言える。

「大好き。」

アキラに対して、今まで以上に気持ちが生まれた。

これから、色んな事で喧嘩したり、嬉しい事も悲しい事も、一緒に乗り越えて行きたい。

アキラと一緒に。
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