30年後も…

声。

休日。


いつものように、いつもの居酒屋へいく準備。


―ピッピッ―


アキラからのメール。


アドレスを交換してから、頻繁にメールがある。


「これから飲みにいくよー」


私はアキラに、その日着た服の私の姿を写メールした。


「やっぱ可愛いなー」


自分にあまり自信がない私は、アキラの言葉が凄く嬉しかった。


「ねーねー。電話とかできないよね?」


―まぢで?どうしよう―



「次にチャットした時に教えるよ」


―言ってしまった―


次の日にチャットの約束。


待ち合わせをしてチャット開始。


携帯番号を教え、アキラが電話をしてきた。


アキラの声は、思ってた声と違い、高めの声。


チャラけた感じの話し方で、凄くおもしろかった。


「番号教えてくれて、ありがとう」


「うん。いーよー」


ずっと笑わしてくれる人。


―この人凄い楽しい―


友達になれるかな?


でもアキラが住んでる町は、私が住んでる町より230キロも離れている。


─遊べる訳もないか─


そして私は行きつけの居酒屋に向かった。



< 3 / 16 >

この作品をシェア

pagetop