30年後も…

ひまわり。

駅前。


ベンチに座っているアキラの姿を発見した。


私は恥ずかしくて隣に座る事が出来なかった。


2人はまだ電話をしている。


「もう切る?」


「こっち座ったら?」


「じゃあ切るね。」


目があった。


アキラのベンチに行けなかった私。


アキラが私の方に向かって歩いてきて、私の隣に座った。


「はじめまして。」


「どこ行く?」


「とりあえずご飯食べにいこうか」


「うん」


「ここら辺お店いっぱいあるよ」


「車でいこう」


「え?車?」


内心怖かった。


でも、この人なら大丈夫かな。


アキラの車に乗り込んだ。


すると、後部座席から花束が。


「会ってくれて、ありがとう。」


そう言ってヒマワリの花束を貰った。


その中に私の好きなネギも、ヒマワリと一緒に花束としてはいっていた。


「ネギもって花屋さん行ったの?」


「そうだよ」


「ちゃんと納品できて良かった。」


─この人凄い─


この時、何かに惹かれたんだよね。


そうしてアキラは車を走らせた。
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