イケメンたちと胸キュンLife☆
第四章〜あなたが好き〜
何分たっただろう?
いや、何時間かもしれない・・・
随分、雨も止んできて・・・
辺りは真っ暗だ。
そんななか、なにか物音が私の耳にはいってきた。
「樹菜―っ・・・」
聞き覚えのある声だ。
空耳空耳。
意識が朦朧としてるんだ・・・
きっと・・・。
そして目を閉じた。
でも私の名前らしきものを呼ぶ声が耳に入り込む。
「樹菜!!」
走る足音。
私に近付いてくる。
私の座ってるブランコの前でピタリととまる足音。
そして誰かの荒い息遣いとともに言葉が耳に入り込んだ。
「樹菜・・・帰ろ」
私は言葉の意味を認識した。
そして私は顔をあげた。