イケメンたちと胸キュンLife☆
聖・・・ゴメン。
ダメなの。
将さんじゃなきゃ・・・ダメなの。
「ごめん・・・」
私は声を振り絞った。
抱きしめる力が強くなった。
「放したくねぇ・・・」
今にも泣きそうな自分。
声をだしたら嗚咽混じりに泣いちゃいそうで、黙ることしかできない。
「将が好きなんだろ?
俺は諦めないから。
いくらででも追っかける。
覚悟しとけ」
聖が不敵な笑みを浮かべた気がした。
聖は私を放した。
解放されたと思ったら、聖に肩をつかまれ、聖の方をむかされた。
肩にある聖の手は放れそうにない。
聖が肩を掴んで顔を近づけてきた。
え・・・ええっ?
どんどん近付く唇。
やばい・・・逃げらんないよ・・・
私はギュッと目をつぶった。
数秒間の沈黙。
唇は・・・触れて来ない。
片目を恐る恐る開けた。
私の目に飛び込んできたきたのはニヤリと笑った聖。
「しねぇよ」
そしてククッと笑った。