イケメンたちと胸キュンLife☆
そう思って一瞬、ほんの少しだけ将さんを横目でみてからコロッケを口の中にいれた。
うん、我ながらいいでき。
そう自分に頷いているときだった。
私のポケットがブーブーと震え出したのだ。
私のポケットに常にはいっているものといえばケータイかリップクリーム。
その二つのなかから震えてもおかしくないのは前者の方だ。
こんな夕食どきに誰かからメールや電話がくるのが久しぶりでついつい箸を落としそうになった。
私のケータイがなっているのを私の次に気付いたのは将さんだった。
将さんは私のポケットに目をやってから、優しく私に微笑みなから口をひらいた。
「でてきなよ」
将さんはそう言った。
たった・・・たった一言なのに、彼の笑顔がセットだと私の心が一気に熱くなる。
私は赤くなりそうなのを隠しながら“ありがとうございます"
と言い、席をはずして廊下にでた。