イケメンたちと胸キュンLife☆



私は誰からの電話か、なんてディスプレイを確認もせず、通話ボタンを押してしまった。



ケータイを耳に傾ける。



「はい」


私はいつもとかわりない声で電話の相手に伝えた。


そして相手の返事がくるのを待つ。



『あっ、やっとでたな。』


相手の声。



聞いたことのある声。


誰?


電話なんだからまず名をなのれっつーの。



「誰」


私はイントネーションを全く付けずに言い放った。



多分相手は少しビビるかなーっと思ったが予想外にも相手の声は明るかった。


『あ、俺俺ぇー』


っと調子よくいう。


だから誰だよ。


「オレオレ詐欺ですか」



私はまたイントネーションに変化をつけずに言った。


多分今の私の表情はかなり怖いだろう。



自分でもわかる。目が笑っていない気がするから。




『ちげぇし。俺詐欺師じゃねぇよ。


白岡慶太だっつぅの』



っと相手は舌打ちまじりにいった。


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