無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆


「あ!ちょっと愛梨亜!待って!!」


ママが慌てたようにあたしを追って来る。


『もう何…!…えっ!ちょっと!?』

振り返ったと同時にママが倒れ込むように寄り掛かって来た。


「あっ…!ごめんごめん!!」

なんて笑ながら離れる。


『…顔色悪くない?』

最近、目合わせないようにしてたからママの顔なんてちゃんと見てなかったけど、何か血色悪いし、ちょっと痩せた…?

「そう?ちょっとダイエット頑張り過ぎちゃったかしら」

『はぁ~!?』


心配して損した。


呆れたながら靴を履きに、玄関に出る。

「あ!愛梨亜、明日はあけておいてね!!」

『…何で』

「織田さん見えるから、ちょっと話しがあるの…」


あたしはその言葉に顔をしかめて。

そのまま家を出た。

「あぁ!愛梨亜、忘れないでよ~!!」


そんな声を後ろに聞きながらあたしのイライラがまた募る。

何でクリスマスにママの彼氏と会わなきゃいけない訳?

明日から冬休みで、クリスマス。

ただでさえ憂鬱な日なのにあり得ない…。


何気なく見上げた空はどんより曇り空。

まるであたしの心を映してるみたいだった…。



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