無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆
「うわっ!冷てぇ奴。よくこんなの彼女にしてんな遼馬」
「いや、俺には別にそんな冷たくねぇし…」
「そんなって、ちょっとはあたしが冷たいみたいじゃん!」
「いや、そういう意味じゃなくて…」
たじたじな林くんと、頬を膨らますサチ。
でも、本当に怒ってるんじゃないのは分かる。
なんだかんだ仲良いんだよね。
クリスマスモードだからか幸せオーラ漂ってるし…。
「だいたい、遼馬が行く所考えてくれないからじゃん!」
「だから、俺はサチの行きたい所で良いって」
「もぉ~あたしに全部投げないでよ!ほら、遼馬もこれ見て!!」
無理やり、林くんを自分の隣に座らせると、ぶつぶつ言いながら雑誌を見せるサチ。
「で、愛梨亜は何処行きたいの?」
『はっ?』
勝手にあたしの横に座ると、肩を組んで聞いてくる安部くん。