無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆
『……よ』
「だぁ~!やっぱり1人決定…って今何て言った…?」
『だから良いよって』
「その良いよってのはつまり明日のデート…?」
『他に何があるのよ。…嫌なら別に…』
「嫌じゃないです!全然嬉しい!!」
「ちょっ…!愛梨亜どうしたの!?」
凄い勢いでサチが肩を揺すって来る。
『やめてって!そんな驚く事でも無いでしょ』
「驚くから!!いきなり愛梨亜が乗り気になるなんて…」
『別に…。明日暇だし』
なんて、本当はあしたママの彼氏に会いたくないから。
気付いたら、良いよって口に出てた。
「いや~やっぱり俺と愛梨亜は運命だったんだって!ほら!!」
「何、その紙?」
「音楽の補習課題…?ってあんた音楽の補習ってバカ?」
「いや~いつも寝てた上にテストの点もヤバくて…ってそんな事はどうでも良いんだよ!これ!!」
指差された所を三人で見ると…
『暗唱して、新学期にテスト…』
「「課題曲…アヴェマリア…?」」
「そっ!俺と愛梨亜がくっついたみたいな名前じゃね!?」
いや、マリアは名前だけど、別にアヴェって名字じゃないと思う…。