無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆
「パートナー。愛梨亜にはまだ難しいかな?でもこれだけは覚えておいて…」
あたしを膝の上から下ろしてかがみ、目線をあたしに合わせた。
『ぱぱ?』
首を傾げるあたしにパパが口を開く。
「愛梨亜、そのぬいぐるみは愛梨亜が良いパートナーを見つけられますように、ってくれたサンタさんからのお守りがわりのプレゼントなんだ」
『おまもり…?』
「いつか大きくなったらサンタさんにトナカイが居たように、愛梨亜が霧の中で進めない時、壁にぶつかった時、色んな困難が起こっても道を照らしてくれる人を見つけるんだよ」
パパが何を言ってるのかよく分からなかったけど、その柔らかくも真剣な眼差しにあたしは頷いた。
「うん。愛梨亜は良い子だね。愛梨亜の名前はね、みんなに愛されますようにってつけたんだよ」
『パパが?』