無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆

☆無愛想なマリア様

♪～♪～♪～


週１回のお昼の後の選択音楽の授業。

授業と言っても今日は鑑賞だから聴いてるだけなんだけど。

ゆったり流れるクラシック。

クラシック好きな音楽教師がうっとり聞き入ってるのとは対象的に半数以上の生徒達は机に突っ伏して居る。

特別教室は暖房が利いてるだけあって程よく暖かいのがまた心地良い感じ。

あたしは一応聞いては居るけど、こんな要素が揃ってたら眠くなる気持ちは分からないでも無い。


♪～♪～♪ｰｰｰ


「うん…いつ聞いても良いわね。…みんなには子守唄になってるみたいだけど…」

音楽が止まり、今まで音楽に聞き入って居た先生が教室を見渡しながら呆れ顔で言う。


――ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♪

しかもタイミングよくチャイムが鳴った。


「ん～…授業終わり？」

「あ～マジよく寝たわ」


チャイムの音に起きた生徒が伸びをしながら口々に言う。