無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆
「反対してたんじゃねぇの?」
『反対してて欲しいの?』
「いや、そういう訳じゃなくてっ!」
どう言えや良いんだ…なんてブツブツ言ってる安部くんがちょっと可笑しくい。
『良いの。…ママが幸せそうだったから』
あたしが織田さんにママをお願いした後、微笑みあった2人が本当に凄く幸せそうに見えたの。
数時間前だったら、絶対に思えなかった。
それが出来たのはやっぱり……
『ありがとね…』
「え!?いきなり何?」
『ママとちゃんと話せたのは安部くんのお陰だから…』
安部くんが居なければずっとお互いの気持ちが分からないまま、すれ違い続けてたかもしれない。
過去にしがみついて生きてたかもしれない。
「そんな…俺は何もしてないよ。愛梨亜と愛梨亜のお母さんがちゃんと分かり合えたからじゃん?」
『それでも、安部くんの言葉が無かったら出来なかった事だから。ありがとう』
そう素直に言って微笑んだ。