無愛想なマリア様☆X'masミラクル☆


「きおつけ!礼!」


形ばかりの号令がかかり、ガタガタとみんなが立ち上がる。

あたしもそのまま教室に行きたい所だけど…


『まだ寝てるし…』

後ろの席を振り返ると机に突っ伏して完全に寝てる友達…。

『サチ』


「トントン軽く肩を軽く叩くけど全然起きない。

『サーチ、ちょっと!』

「ん゛~」


今度はゆさゆさと揺らすけど唸るだけ。

『もぉ~…』


このまま置いてこうかな…。


「あの~…柊さん」


遠慮がちな声に振り向くとうちのクラスでは無い男子が立ってる。



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