*最初で最後の愛しい君へ*

-クラス-


職員室につき、"聖先生"を探す。

聖先生とは私の担任らしい。

職員室内をキョロキョロしていると知らない先生に声をかけられた。

「誰探してるの?」

「聖先生ですけど。」

「ちょっとまっててね、今呼んでくるから。」

そういって聖先生を呼びに行ってくれた。

しばらくすると若い男の先生がこっちに向かってきた。

「お前が柚木か?」

先生を見てコクリと頷いた。

「はい、とか言えよな。ま、いいや。俺は3ーA担任の聖。よろしくな」

「よろしくお願いします。」

見た目の通り若い。

それに、いかにもモテてるような感じがする先生だ。

「そろそろHR始まるから教室行くぞ。あと、教室に入ったら定番だけど自己紹介な。」

再びコクリと頷いた。

「よし、じゃあ行くぞ。」

職員室から出てきた聖先生を追いかけながら3ーAの教室に向かう。

結構学校が広いせいで教室までの道のりは長かった。

「ここが3ーAな。俺が呼ぶまで入ってくんなよ?」

そういうと先生は教室に入って行った。


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