the Past
――付き合わなかったほうがよかったね…――
 
 
 
僕の頭の中でただただ流れていた…
 
 
そして僕は無意識の内にキミを抱きしめていた
 
 
 
ホントはこんなことをするべきじゃなかった
 
 
こんなことしたってキミを傷つけるだけ
 
 
 
 
 
 
でもどうしようもなかった
 
 
体が勝手に動いたんだから
 
 
 
 
 
 
それは僕の中の本能がさせたこと
 
 
キミの涙が止められると思ってとった行動
 
 
 
 
“マユ…付き合わなかったほうがよかったなんて言わないで”
 
 
“オレ…マユと付き合えてよかった…友達の時間が長かったから、マユの事知っていたつもりだったんだ…
 
でも…マユの彼氏になって知れた事もたくさんあった…
 
 
マユの好きなとこ…ちょっと変なとことか…”
 
 
キミは僕が話してる間ずっと静かに聞いててくれた
 
 
これは彼女としての最後の優しさだったと思っていいかな…?
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