君想~君が傍にいるだけで~
「あっ
ぁたし行くね
お邪魔してごめんなさい」
靴を脱ぎ捨て、部屋へと飛び込んだ。
「ゆ、ら兄
柚羅兄ぃぃぃー」
枕に顔を押し当てて、泣き叫んだ。
「ぁ、たし、のほうが、グスッ
好きなのに…ーー
グスッ」
なんで、どぉして、柚羅兄は…
あの人が彼女だってこと、否定しなかったの??
わかってたよ
最初から。
柚羅兄は、ぁたしの手の届かない人だってこと。
好きになったその時から、分かってた。
でも、辛すぎるよ…