君想~君が傍にいるだけで~
気がつくと、もう夕暮れ時だった。
ふと時計を見ると、5時を回っていた。
帰ろうと立ち上がった時、ぁたしは名前を呼ばれ、振り返った。
双葉?
「よぉ
久しぶり」
「ぅん」
「オレ、今、翔子に会いたいって思ってたとこだったんだ」
「えっ?」
「話したいことがあったんだ…」
「何?」
「あの…
オレさ…
まだ翔子のこと好きなんだ」
「えっ?」
「だから…
オレと…
オレと付き合ってくれないか?」
「翔子!!」
柚羅兄…
「探したんだぞ?!
ってか、おまえ…」
双葉を見た瞬間、柚羅兄の顔が怖ばった。
「翔子に二度と関わんな
行くぞ
翔子」
「えっ
ちょ
柚羅兄…」