君想~君が傍にいるだけで~
柚羅side


あいつ、まだ帰って来てねぇし。

しぶしぶ、家の近くを歩いてみた。


近くの公園に、翔子がいた。

男も一緒?



「なんであいつと…」

オレが言うと、翔子は少し、悲しそうな顔をした。

「言えよ!」

多分、八つ当たりだ。

オレは翔子に八つ当たりしてる。


「ぁたしの気持ちも知らないで…
自分のことばっか押し付けないでよ」


あぁ

オレは、翔子に自分を押し付けてたんだな…

ごめんな、
翔子。


おまえの気持ち分かってあげられなくて…




< 46 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop