君想~君が傍にいるだけで~


柚羅兄と入れ替わるように、明希兄が入ってきた。


「おかゆ、作ったから食えよ」
「いらない…」

「食わなきゃ体もたねぇだろ」
「食べたくない…」

「柚羅兄か?」

半泣き状態のぁたしを真っ直ぐに見つめ、聞く明希兄。

「一口でもいいから食え
ほらっ
あーん」

パクッ。

「どぉだ?
うまいだろ?」

「うん
これ、明希兄作ったの?」

「お袋
朝作っていってくれた」

「そっか…」

五口食べて、ごちそうさまをした。




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