同じ孤独を感じている
『アイスカフェ下さい。』
俺はいつものように、代金の230円をお釣り受けに置いてそう言った。
『アイスカフェですね!!!ただ今お出しします!!!』
心なしか、いつもより元気のいい店員の声。
いや、この店の店員はいつも元気がいいんだけどさ。
今日はなんか、いつもと違う気がする。
“ねぇ、今日も来てくれたね!!!あの人。”
“ちょっと!!!今日は私がアイスカフェ作るの!!!”
“あんた昨日作ったじゃん!!!今日は私が作ってあげるの!!!”
カウンターの中にいる女性スタッフから、こんな声が聞こえてきた。
多分、彼女達はヒソヒソ声で話してるつもりなんだろうけど…。
丸ぎ声だ。
そして、この会話に出てくる“あの人”とは、多分俺のこと。
自惚れとかそういうのじゃない。
何故なら、彼女達は話しながらも、こちらをチラチラ見ている。