同じ孤独を感じている

騒がれて悪い気はしないが、何となく気まずい。


携帯をいじるフリをしながら、ひたすら飲み物を待った。


『お待たせしました。アイスカフェラテでございます。』


結局誰が作ったのか。
目の前には、いつも通りの飲み物が出てきます。


『ありがとう。』


笑顔でそう言えば、顔を真っ赤にする店員。


別に女たらしとかじゃないけど、こういうのは新鮮な気持ちになる。


いつもの席に座って、ネクタイを緩める。


残り30分の休憩を有意義に使おう。


そう思って、ストローに口を付けたときだ。


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