同じ孤独を感じている
『もしもぉし!!!蓮見ー、どうしたぁ??バイト終わったのー??』
耳を指すような甲高い声がやけに落ち着く。
話すとき、語尾を伸ばす癖がある私の大親友・三浦マユ。
彼に連絡かどうかを、私はマユに相談したかった。
『マユ、今電話大丈夫…??』
『大丈夫だよー。てか、元気ないっぽいけど、なんかあったのー??』
電話の向こうで本気で心配しているマユの顔が浮かぶ。
彼女はいつもそう。
私だけじゃなく、周りの人の出来事を、まるで自分の事のように感じるところがある。
『うん。ちょっとマユに相談があって…。』
『んー。何でも話しなさい!!!』
そう言ってくれる事に対して安心感を覚えると、私は例の彼・市ヶ谷光との事を全て話した。