同じ孤独を感じている

彼は背が高く、人の目を引く容姿をしている。


だから、私達従業員の中には彼の“ファン”がいた。


彼のアイスカフェラテを作りたくて、女の子達がよく口論をしていた。


私は彼のファンでもなければ、口論に参加する事もなかった。


興味が全くなかった。と言ったら、嘘になる。


ただ私だけは、なんとなく気付いていたから。


彼がカフェに通う理由を。

< 5 / 22 >

この作品をシェア

pagetop