鬼ごっこ~歪む恋心の行く末~【fin】
そろそろ夏休みが始まるという
雰囲気のしてきたある日。
蒸し暑くて、
眩しい太陽の日から逃れるため
俺と咲柚は、
体育館裏にいた。
ここは丁度
朝、昼、夕方を通して
太陽が遮ってくれるいい場所。
教えてくれた先輩は、
もう学校を卒業してしまって、
知っているのは、
俺と咲柚と、後2人。
「やほー、2人とも。」
「相変わらずラブラブだな。真樋〈マトイ〉」
ほらきた。
もう2人のここを知っている奴ら。
真唯〈マイ〉と慶悟〈ケイゴ〉だ。
2人も付き合っている。
「おー。お前らも涼みに来たのか?」
「もっちろーん。」
正直、
俺は真唯のことが苦手。
このテンションがちょっと無理。
まあ、咲柚と仲がいいから
罰に口出しとかしないけれど、
慶悟にも悪いし。