夢でいいから(仮)
「覚えてるよ。ちゃーんと。優奈さんのいとこだよね。ずいぶん大きくなったなぁ。あの時以来か、華耶ちゃんと会うのは...」
「そーだねー...」
ずいぶん華耶のテンションが下がった...
あの時って!?でも、聞いちゃいけない気がする...
「あ!友くぅーん。今日のおすすめ、よろしくねぇ♥」
甘えた声で、華耶は友くんに言った。
華耶は、元に戻ったようだ。
「ねぇ、そういえばさぁ...潤乃の夢ってなぁに??」
夢...かぁ...
はっ!!!!!
さとのことは、言わないって決めたから...
でも、アナウンサーってことは、言っておこう...
「わ、わたしね、アナウンサーになりたいんだ。華耶は??」
「あたしね、本当は、この大学入るつもり、なかったんだ。」
「え...??」
どういうこと??
華耶に、何があったの??
「うーん...これ、誰にも言わない??今から言うこと、あたしと、友くんと、家族しか知らないの...」
「そんなこと、私に話して大丈夫??」
「潤乃なら、大丈夫...だと信じてる。」
「うん。わかった。絶対約束守るね。」
「ごめんね、友くん、あたしたちちょっと出るね。また来るから...」
「わかった...。げ、元気だしてな。俺は、いつでも華耶ちゃんの味方だかんな。」
「ありがとう...」