夢でいいから(仮)
華耶は、少しなきそうだったけど、我慢して、話を続けてくれた。








私は、どんな顔で聞いていいのかわからなかったけど、とにかく、真剣に華耶の話を聞いた。







「優奈ねぇと、友くんは付き合ってたんだ。優奈ねぇはそのとき17歳。高校3年生だっ
た。友くんと優奈ねぇは高校が一緒で、それで仲良くなって、付き合ったんだって。その
ときの優奈ねぇの志望大学は、K大学。あたしたちの今行ってる大学...
優奈ねぇは絶対この大学入るんだって、一生懸命勉強してた。なんでったって、アナウン
サーになりたかったんだって。」







私と、同じ...





「だから、潤乃なら、潤乃なら...話しても大丈夫、って思えた。ごめんね、ちょっと潤
乃と優奈ねぇが重なっちゃったんだ。」








「私は、大丈夫。私こそごめんね、話続けてくれる??」






「うん。優奈ねぇと反対に、友くんは家を継ぐことになってた。友くんの家は大きな不動
産会社で。優奈ねぇとの結婚を許してくれなかったの。友くんは必死にお父さんを説得し
て優奈ねぇと結婚しようとした...。そしたら...」









華耶の顔が一気に暗くなった。
















華耶は、ないてしまった。






私は、ポケットにあった、ハンカチを取り出すと華耶に渡した。







「ゆっくりで、いいよ。」








「うん、ありがとう。」















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