甘いシロップと香辛料




「僕は、なにをしてでも守ります!!」





そういうと、薫はまっすぐお父さんを見つめた。




「うん、そうか。それなら、とめない。でも咲?辛くなったらいつでもやめていいんだよ?」





「ううん。やめないよ…絶対」






やめないよ?お父さん。
薫に会うまで…
薫に会って、恋をするまでのときのほうが、
辛かったよ。

体は辛くない。
ココロが、辛かったんだよ…。
きっと、悲鳴をあげていたんだよ。



< 104 / 123 >

この作品をシェア

pagetop