甘いシロップと香辛料
第2章
紅茶にはお砂糖を
あたしは、すこしずつ実感した。
薫のことを好きになっていくことを…。
なぜか、うきうきした。
久しぶりに感じた、この心。
あたしは、自分の感情に気づいてから、
今までのメンバーと会わなくなった。
それは、薫とつりあう人になりたいから。
努力してるんだよ??
だからってわけじゃないけど…
薫の、恋人になりたい。
ねぇ、かみさま。
この恋は、実りますか??
「おはよー」
「あっ!!咲ちゃん!!」
「ん??」
「あのね、ユア、先輩と別れた!!」
「えっ!!!どうしたの??」
「ユアね、振ったの。」
「あんなにスキだったのに??」
「そう!!!もーいいの!!」
「そっか…」
ユアにしては珍しい。
短すぎた。
恋の期間。
なにがあったのかはわからないけど…、
特に気にせず、あたしは日々を過ごした。