甘いシロップと香辛料
薫side
「薫ーーー!!!」
「転校しても忘れるなよーーー!!!」
クラスのみんなからの暖かい言葉をもらった。
「ありがとー!!!」
俺は倍の声で返した。
今日で俺はこの学校を去る。
そして、転校するんだ…。
親の仕事の関係でね。
そして、みんなが開いてくれた、
「薫ガンバレ会」
の会場である教室をあとにした。
母さんはさきに電車で向かっている。
俺は6時の電車に乗る予定。
少しぎりぎりかも…。
そう思い、わずかの思いでが残る校舎をあとにした。
さぁ~って、新しい学校。
がんばらなきゃな…。
そう思い、俺は1人の女の子の顔を思い浮かべた。