甘いシロップと香辛料

薫side





「薫ーーー!!!」



「転校しても忘れるなよーーー!!!」





クラスのみんなからの暖かい言葉をもらった。



「ありがとー!!!」



俺は倍の声で返した。
今日で俺はこの学校を去る。
そして、転校するんだ…。


親の仕事の関係でね。





そして、みんなが開いてくれた、

「薫ガンバレ会」

の会場である教室をあとにした。
母さんはさきに電車で向かっている。
俺は6時の電車に乗る予定。


少しぎりぎりかも…。
そう思い、わずかの思いでが残る校舎をあとにした。




さぁ~って、新しい学校。
がんばらなきゃな…。




そう思い、俺は1人の女の子の顔を思い浮かべた。
< 29 / 123 >

この作品をシェア

pagetop