甘いシロップと香辛料
あたしは涙をこらえ、1時間目が終わると教室にもどった。
「咲ッ!!」
あたしが1階に戻ると、薫が駆け寄ってきた。
「どうした??大丈夫ッ!?」
薫はすごいあせっていた。
薫…、あたしのために走ってきてくれた。
それだけであたしはうれしかった。
「大丈夫だよ?」
「そっか…よかった…」
薫はかたを落とした。
…なんでそんなに優しいの…??
薫をみてあたしは不思議になった。
でも、単純にうれしかった。
ユアとじゃなくて、
1人で来てくれたことが…。